喪服のネクタイ結び方完全ガイド!ディンプルNGの理由と簡単マナー
突然の訃報を受け、急ぎ喪服をクローゼットから取り出したものの、「ネクタイの結び方に決まりはあっただろうか」「ビジネスと同じ結び方で失礼にならないか」と不安を覚える人は少なくありません。冠婚葬祭の中でも、とくに弔事の装いには故人を偲び遺族へ配慮を示すための厳格なマナーが存在します。
普段は何気なく結んでいるネクタイも、お通夜や告別式では「結び目の形」や「くぼみ(ディンプル)の有無」ひとつで周囲に違和感を与えてしまうことがあります。本記事では、2026年現在の最新マナーに基づき、急な弔問でも失敗しない喪服ネクタイの正しい結び方、選び方、そして絶対に避けるべきNGポイントを徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:喪服のネクタイは「プレーンノット」で結び目を小さく控えめに整え、くぼみ(ディンプル)を作らないのが鉄則。
- 要点2:生地は光沢のない「黒無地」、剣先幅は7〜8cmの標準サイズを選び、先端がベルトのバックルにかかる長さに調整する。
- 要点3:ネクタイピンや華美な結び方(ウィンザーノット等)はマナー違反となるため、装飾性を排除したシンプルな装いを徹底する。
【2026年最新】喪服のネクタイは「プレーンノット」が正解!3分でできる簡単手順
弔事における男性の装いでは、華やかさを削ぎ落とし、控えめで整然とした印象を保つことが最優先されます。そのため、喪服のネクタイの結び方は最も基本的かつシンプルな「プレーンノット」が唯一の正解とされています。
プレーンノットは結び目がすっきりと小さく仕上がるため、悲しみの場にふさわしい質素な胸元を演出できます。手順は以下の通りです。
1. ネクタイの大剣(太い方)を長く取り、小剣(細い方)の上にクロスさせる。
2. 大剣を小剣の裏側へ回し、ぐるりと1周巻きつける。
3. 首元のループの内側から、大剣を下から上へと引き上げる。
4. 表側にできた結び目の輪(ループ)に大剣を上から通す。
5. 結び目を押さえながら小剣をゆっくり引き下げ、襟元まで引き上げる。
鏡を見て襟元と結び目が左右均等になっているか確認すれば完成です。プレーンノットはほどくのも簡単なため、慌ただしい準備の場でも素早く綺麗に整えることができます。
お葬式でネクタイの「ディンプル(くぼみ)」を作ってはいけない理由
ビジネススーツや結婚式では、ネクタイの結び目の下に「ディンプル」と呼ばれる立体的な溝を作るのがスタイリッシュな着こなしとされています。しかし、お葬式や法事などの弔事においてディンプルを作るのは完全なマナー違反です。
ディンプルは元来、胸元に立体感を持たせてネクタイを華やかに見せるための「お洒落のテクニック」です。お通夜や告別式の場にお洒落や装飾性は一切不要であり、華美な印象を与える行為は「故人の死を悼む場にふさわしくない」と判断されます。
また、ディンプルを作ることで「悲しみに暮れるべき席で身だしなみに過度なこだわりを見せている」という誤解を与えかねません。結び目を締め上げる際は、大剣の表面を平らに撫で下ろし、くぼみが一切入らないフラットな状態に仕上げてください。
ネクタイの「長さ・太さ・位置」の正解バランス
結び方と合わせて意識したいのが、ネクタイ全体のシルエットです。長さや幅が極端に崩れていると、だらしなく見えたりマナー違反と取られたりする恐れがあります。
【適切な長さと位置】
ネクタイの先端(大剣の剣先)が、スラックスのベルトのバックルにちょうど半分ほどかかる位置が黄金比率です。短すぎてお腹が見えていたり、長すぎて股下まで垂れていたりすると非常に不格好になります。また、後ろの小剣が大剣よりも長くはみ出さないよう、裏側のループ(小剣通し)にしっかり収めましょう。
【ネクタイの太さ(大剣幅)】
喪服に合わせるネクタイの太さは、幅7.0cm〜8.0cm前後のレギュラータイが標準です。若者向けのナロータイ(幅6cm以下)はカジュアルすぎるためNGですし、昔流行した極太タイ(幅9cm以上)も悪目立ちします。スーツの襟幅(ラペル幅)とほぼ同じ太さを選ぶのがスマートです。
ウィンザーノットやネクタイピンはNG?弔事で避けるべき身だしなみ
良かれと思って施した身だしなみが、弔事の現場ではタブー視されるケースが多々あります。特に注意したいのが結び方の種類とアクセサリー類です。
・ウィンザーノットやセミウィンザーノットは避ける
結び目が大きく正三角形に広がる「ウィンザーノット」は、襟元にボリュームと威厳を持たせる結び方です。しかし、弔事では主張が強すぎて派手な印象を与えるため不向きとされています。結び目はあくまで小ぶりなプレーンノットに統一してください。
・ネクタイピンは原則「つけない」
光を反射する貴金属類は、結婚指輪を除き弔事では外すのが基本ルールです。シルバーやゴールドはもちろん、ブラックパールのタイピンであっても基本的には着用しません。ジャケットを脱ぐ場面のない葬儀では、タイピンがなくてもネクタイが乱れる心配はありません。
お通夜・告別式でのネクタイ選び|光沢なしの黒無地が鉄則
喪服に合わせるネクタイは、「光沢のない黒無地(シルクまたはポリエステル製)」が唯一無二の選択肢です。
同じ黒色であっても、サテン地のようにテカテカと強いツヤがあるものや、ストライプ・ドット・織り柄などの地模様が入っているものは避けましょう。柄物は「不幸が重なる」「お祝いごと」を連想させることがあるため、完全な無地(プレーン)を選ぶのが無難です。
なお、コンビニや駅の売店等で販売されているワンタッチ式の簡易黒ネクタイ(ファスナーで首回りを調整するタイプ)は、急場しのぎとしては問題ありません。ただし、形状が固定されているぶんディンプルの有無や結び目の小ささを購入時に確認しておく必要があります。
葬儀中にネクタイを緩めるタイミングと会場での振る舞い
夏場の葬儀や長時間の法要では息苦しさを感じることもありますが、会場内や遺族・他の参列者の目が届く場所でネクタイを緩めるのは厳禁です。襟元を緩めて第1ボタンを開ける行為は、重大なマナー違反とみなされます。
どうしてもネクタイを緩めたい場合は、以下のタイミングと場所に限定しましょう。
・式場から完全に離れた自家用車の車内
・参列者や遺族が立ち入らない控室やパーキングエリア
・すべての式次第(火葬・精進落とし含む)が終了し、解散した後
移動中であっても、駅構内や火葬場周辺など関係者とすれ違う可能性があるエリアでは、しっかりと襟元を締めた状態を保つのが大人の礼儀です。
【喪服のネクタイの結び方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:お通夜に急いで駆けつける場合、ビジネスネクタイのままでも大丈夫ですか?
A1:訃報を聞いて仕事先から直接通夜へ駆けつける「急な弔問」であれば、ダークスーツに地味なネクタイでもマナー違反にはなりません。ただし、派手な色柄物や光沢の強いネクタイは絶対に避け、コンビニ等で黒無地ネクタイを購入して付け替えるのが最も誠意ある対応です。
Q2:ネクタイの結び目がどうしても緩んで大きくなってしまいます。どうすれば小さくできますか?
A2:大剣をループに通して引き下げる際、結び目の芯を指で軽く潰しながら小剣を強めに引き上げてください。プレーンノットは1回巻きつけるだけの構造なので、しっかり力を込めて締めることでコンパクトで固い結び目が完成します。
Q3:ワンタッチネクタイ(結ばないタイプ)を葬儀で使ってもバレませんか?
A3:最近のワンタッチネクタイは非常に精巧に作られており、パッと見で周囲に気づかれることはまずありません。結び方に自信がない場合や、急ぎで準備が必要な際には非常に便利なアイテムです。ただし、ディンプルが入っていないプレーンな形状のものを選びましょう。
まとめ:焦らないために覚えておきたい弔事の身だしなみ心得
弔事におけるネクタイのマナーは、形式的なルールである以上に「遺族の深い悲しみに寄り添い、敬意を払う姿勢」を形にしたものです。プレーンノットで結び目を小さく整え、ディンプルを作らず、余計な装飾を排した装いを徹底することで、落ち着いた所作で故人を見送ることができます。
急な参列であっても慌てることのないよう、黒無地のネクタイと正しい結び方の手順を日頃から確認しておきましょう。 (出典: ネクタイ 結び方 喪服(Yahoo!ニュース))